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第23回 日本小児外科学会卒後教育セミナー

プログラム

平成19年6月2日(土)
I-A.新生児外科疾患 17:00-19:00
司会:植村貞繁 先生(川崎医科大学小児外科)
1.食道閉鎖・狭窄症 (講演45分,討議15分)
大阪大学小児成育外科 臼井規朗 先生
2.腸閉鎖症・消化管穿孔 (講演45分,討議15分)
岡山医療センター小児外科 岩村喜信 先生
休憩(19:00-19:10)
I-B.新生児外科疾患 19:10-20:10
司会:広部誠一 先生(清瀬小児病院外科)
1.ヒルシュスプルング病 (講演45分,討議15分)
順天堂大学医学部小児外科 岡崎任晴 先生
平成19年6月3日(日)
I-C.新生児外科疾患 9:00-10:00
司会:岩村喜信 先生(岡山医療センター小児外科)
1.直腸肛門奇形 (講演45分,討議15分)
東京都立清瀬小児病院外科 広部誠一 先生
休憩(10:00-10:10)
II.肝・胆道疾患 10:10-12:10
司会:岡崎任晴 先生(順天堂大学医学部小児外科)
1.胆道閉鎖症 (講演45分,討議15分)
京都府立医科大学小児外科 出口英一 先生
司会:出口英一 先生(京都府立医科大学小児外科)
2.胆道拡張症 (講演45分,討議15分)
静岡県立こども病院外科 漆原直人 先生
昼食(12:10-13:10)
III.トピックス 13:10-15:10
司会:島岡 理 先生(岩手県立中央病院小児外科)
1.肝移植・小腸移植 (講演45分,討議15分)
京都大学移植外科 上本伸二 先生
司会:臼井規朗 先生(大阪大学小児成育外科)
2.小児の外傷 (講演45分,討議15分)
近畿大学救急医学 坂田育弘 先生

講演概要

I.新生児外科疾患

1. 食道閉鎖・狭窄症 大阪大学小児成育外科 臼井規朗 先生食道閉鎖症および狭窄症について、以下の内容の講義を予定しています。
食 道閉鎖症:発生病理、病態、病型分類、診断(一般的診断、特殊病型の診断、出生前診断、気管食道瘻の診断)、リスク分類、合併奇形とその診断、術前準備、 治療方針、手術(アプローチとその長短、標準的術式、胸腔鏡下手術、Long gapに対する手術、術式の特殊な工夫)、術後急性期の管理、術後合併症とその対策、GERと気管軟化症、術後の長期フォロー
食道狭窄症:病態病理、診断、食道閉鎖症との合併例、治療法
2. 腸閉鎖症・消化管穿孔 岡山医療センター小児外科 岩村喜信 先生先 天性腸閉鎖症のうちで十二指腸閉鎖や高位空腸閉鎖は出生前診断されることが多くなり、特に十二指腸閉鎖では合併奇形や染色体異常まで出生前診断される症例 もみられるようになり、産科医との連携がより重要となってきた。新生児消化管穿孔には胃破裂と小腸穿孔があり、いずれも迅速な外科的対応が必要ではある が、後者においては治療方針の選択(ドレナージか開腹か等)に議論の余地がある。上記のポイントをはじめ、当科での経験症例をもとに概説する。
3. ヒルシュスプルング病 順天堂大学小児外科 岡崎任晴 先生Hirschsprung 病は、その特徴的な臨床経過、病理所見や、様々な手術術式の変遷など、小児外科領域の代表的できわめて興味深い疾患の一つである。今回のセミナーでは、前 半で小児外科専門医として必要な病因・病理、診断、治療方針などに一般的事項ついて述べる。また、後半では基本的な術式であるSwenson法、 Duhamel法、Soave法について述べ、また近年著しく発展し、標準術式ひとつともなってきている腹腔鏡下手術について供覧する。
4. 鎖肛 東京都立清瀬小児病院外科 広部誠一 先生直腸肛門奇形の治療の目的は良好な排便機能を得ることである。そのためには、排便機能に影響する括約筋の解剖を理解し、存在する括約筋を最大限利用した手術をすることが大切であり、そのポイントを概説する。
しかしその手術には限界があり、患児の解剖学上の構造や機能を正常にすることは不可能である。よって、術後の排便訓練や、失禁防止の管理も大切であり、排便障害の原因に応じた排便管理方法についても概説する。

II.肝・胆道疾患

1. 胆道閉鎖症 京都府立医科大学小児外科 出口英一 先生胆 道閉鎖症は、小児外科診療を行うなかで最も重要な疾患のひとつである。本症の吻合不能型例については、わが国において初めて根治手術が開発され、精力的な 研究・治療が行われた。その結果、本症の治療成績も向上してきた。長年にわたる小児外科医の努力にもかかわらず、現在でも患児の自己肝で成人を迎えられる 例は少ない。本セミナーでは、わが国における胆道閉鎖症の外科治療の変遷の流れに沿って、治療の進歩の過程を概観する。さらに現在の問題点を明らかにしな がら本症の診断、治療と術前術後管理の要点について概説したい。
2. 胆道拡張症 静岡県立こども病院外科 漆原直人 先生先天 性胆道拡張症は,小児外科であつかう代表的な肝・胆道疾患のひとつである.本症では,そのほとんどに膵・胆管合流異常の合併がみられ,多彩な肝・胆道疾患 を引き起こす.講義では,これらの疾患について解説するとともに,われわれの行っている典型的な症例の手術,とくに肝門部胆管および膵側胆管の処理と胆管 狭窄や膵石合併例の実際の手術ビデオを供覧し解説したい.

III.トピックス

1. 肝移植・小腸移植 京都大学外科(肝胆膵・移植外科) 上本伸二 先生小 児生体肝移植が開始されてから17年が経過し、現在では年間110~140人の患児が生体肝移植を受けている。胆道閉鎖症をはじめとして代謝性肝疾患、劇 症肝炎にまで適応疾患が広がり、肝不全で死亡する子どもは極めて少なくなってきた。一方、小腸移植の経験はきわめて少なく、成績からみても多くの問題を抱 えており、小腸移植はこれからの領域である。以下の問題を概説したい。
1)小児生体肝移植の手術手技の発展と解決困難な長期の合併症
2)小児生体肝移植における免疫抑制療法からの離脱の現状と問題点
3)小腸移植の世界とわが国の現状
2. 小児の外傷 近畿大学医学部救急医学 坂田育弘 先生小児 死亡の原因のなかで外傷は常に高位にあり死亡率は約5%である。小児外傷には交通事故・転倒・落下といった不慮の事故によるものが多いが、乳児では薬毒物 や異物の誤飲と誤嚥による窒息も多い。その他、季節的な原因として熱中症や溺水がある。また、いじめや虐待による社会的被害によるものも増加している。セ ミナーではこれらの小児外傷の特徴・重症度の評価・プライマリーケア等について総論的な解説をする。

外部リンク

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